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投資副業で会社辞めた人 3 人のリアル|配当・優待・FIRE の達成資産と判断基準

配当・株主優待収入で会社員を辞めた 3 人の実例を紹介。三菱サラリーマン(30 歳 FIRE・7,000 万円スタート)、おけいどん(47 歳・1 億円 FIRE)、ペリカン(50 代・配当年 751 万円)のデータをもとに、FIRE 種別の必要資産と「辞めるタイミング」の判断基準を整理します。

FL サイト主 / 現役会社員 公開 2026-07-31 読了 13 min EXP ¥¥-12

結論から言うと、投資収益(配当・株主優待)で会社員を辞めた人は確実に存在するが、達成に必要な資産は利用するFIREの種類によって 3,000 万円から 2 億円超まで幅がある。 「いつ辞めるか」の判断基準は「辞めた後の収支が 12 か月以上プラスになるかを数字で確認してから」という点で 3 人とも一致しています。

なぜ 12 か月なのか。それは給与所得者が受け取っている「給与・賞与・社会保険補助・退職給付」という見えないプラスを、投資収益だけで代替するのに最低 1 年分の実績が必要だからです。本記事では、実際に会社員を辞めて配当・FIRE で生活を成立させた 3 人の達成資産・辞めた判断基準・その後のリアルを、公開インタビューやブログデータから整理します。


🔥 FIRE の 4 タイプ:何が違うのか

まず「FIRE で会社を辞める」と一口に言っても、4 つのタイプがあります。必要資産が大きく異なるため、自分がどのタイプを目指すかを先に決めると、現実的な計画が立てやすくなります。

タイプ定義必要資産目安(月30万円生活)難易度
フルFIRE(配当FIRE)投資収益だけで生活費を全額カバー1億〜1億5,000万円(利回り3〜4%)🔴 最難
サイドFIRE投資収益 + 小さな労働収入で生活費をカバー3,000〜5,000万円🟡 現実的
ファットFIRE現役時代と同等以上の生活水準を維持2億5,000万円以上🔴 超難
優待生活FIRE配当FIREに優待による節約を組み合わせ、必要配当額を圧縮7,000万〜1億円🔴 難

👤 3 人のプロファイル

プロフィール① 三菱サラリーマン(ブログ名)

概要: 30 歳で FIRE を達成した投資家。2019 年に退職後、農業・林業・除雪など好きな仕事を選びながら投資を継続。書籍「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」は 9 万部超のベストセラー。

項目数値
FIRE 達成年齢30 歳(2019 年)
達成時の資産約 7,000 万円
投資スタイル高配当株・連続増配株(米国株・日本株・豪州株)に給与の 8 割を投下
現在の資産(2026 年 2 月)約 2 億円
FIRE 後の活動農業・林業・ブログ・講演

給与の 80% 近くを高配当株・連続増配株に投資し続けた結果、30 歳で年間配当が生活費を上回った。辞めるタイミングは「配当で生活費が賄える状態を 1 年確認してから」。FIRE 後に資産が 7,000 万円から 2 億円に増えたのは、辞めてからも投資を続けたから。

— 三菱サラリーマン(freetonsha.com・FIRE 達成者) | freetonsha.com

ポイント: 三菱サラリーマンさんの特徴は「FIRE 達成後も資産が増え続ける」点です。7,000 万円でスタートし、7 年後の 2026 年には約 2 億円へ拡大。これは①退職後も毎月の配当を再投資し続けた、②農業・ブログなどで小額の収入を得続けた(サイドFIRE 的な動き)、③株式市場の上昇の複合効果です。


プロフィール② おけいどん(桶井道)さん

概要: 47 歳で FIRE を達成。年収 400 万円台の会社員からスタートし、23 年間の投資歴で資産 1 億円を達成。日米を中心に世界 30 カ国・地域の高配当株・増配株・REIT・ETF 約 70 銘柄を保有。著書多数。

項目数値
FIRE 達成年齢47 歳
達成時の資産約 1 億円
FIRE 時の配当(手取り)年間 120 万円(月 10 万円)
投資スタイル日米含む世界 30 カ国・高配当株・増配株・REIT・ETF
資産(2022 年)約 1 億 2,000 万円、配当手取り年 180 万円に拡大

年収 400 万円台からでも 23 年かけて 1 億円は作れた。FIRE を決断したのは「配当収入だけでは生活費を全部はカバーできないが、退職後に細く長く働ける仕事(非正規・フリーランス等)と合わせれば十分」と判断したから。配当年 120 万円は「最低ラインの確認」として使い、不足分は軽い仕事で補う設計にした。

— おけいどん(桶井道)・FIRE 達成者・著書「配当最強伝説」 | ZUU ONLINE インタビュー

ポイント: おけいどんさんは「純粋な配当FIREではなくサイドFIREの形」でスタートしています。FIRE 時点の配当(年間 120 万円手取り)は生活費の全額をカバーしていないが、退職後の軽い労働収入と組み合わせて 1 億円でFIREに踏み切りました。「1 億円+軽い仕事」という現実解は、2026 年現在でもサイドFIREの標準的な設計です。


プロフィール③ ペリカン(@Pelican_Blog)さん

概要: 50 代で 2019 年に FIRE を達成。FIRE 前後から配当金・株主優待の公開投稿を続け、複数のメディアにインタビュー掲載。2025 年の配当金は年間 751 万円(2019 年比で 3 倍超)、資産は 2 億円超に到達。優待株を 150 銘柄保有し、優待による生活費削減効果は年間約 100 万円。

項目数値
FIRE 達成年齢50 代前半
達成時の資産約 1 億円
FIRE 時の配当(年間)約 200 万円
現在の配当(2025 年)751 万円
現在の資産約 2 億円超
保有銘柄400 銘柄超(うち優待株 150 銘柄)
優待節約効果(年間)約 100 万円

銘柄選定の基準は①配当利回り 4% 以上、②自己資本比率 40% 以上、③直近 5 年の営業利益伸び率平均 5% 以上、④過去に配当廃止歴なし、の 4 点。この基準で絞った銘柄を長期保有し、配当を再投資し続けた結果、FIRE から 6 年で配当が 200 万円から 751 万円(約 3.7 倍)に。優待による食費・生活費の削減(年 100 万円)が「少ない元手でも生活を成立させる」最大の武器。

— ペリカン(@Pelican_Blog)・高配当株・優待株投資家 | 東海東京証券 NISA センター インタビュー

ポイント: ペリカンさんの最大の特徴は「配当再投資の複利効果」と「優待活用による生活費圧縮」の組み合わせです。FIRE 時の配当 200 万円は月 16 万円程度で生活費ギリギリですが、優待で月 8 万円相当の節約効果が出るため、実質的な生活費は月 8〜9 万円の現金で足りる設計です。


📊 必要資産の早見表

生活費と FIRE タイプ別の必要資産を整理します。

単身世帯(月の生活費 16 万円)

FIRE タイプ想定配当利回り必要資産
フルFIRE(配当のみ)2.5%(日本株平均)約 7,680 万円
フルFIRE(高配当株特化)3.5%約 5,480 万円
フルFIRE(高配当+優待節約)3.5% + 年 80 万節約約 3,660 万円
サイドFIRE(配当+月 8 万労働)3.5%約 2,745 万円

夫婦 2 人世帯(月の生活費 25 万円)

FIRE タイプ想定配当利回り必要資産
フルFIRE(配当のみ)2.5%約 1 億 2,000 万円
フルFIRE(高配当株特化)3.5%約 8,570 万円
フルFIRE(高配当+優待節約)3.5% + 年 100 万節約約 6,140 万円
サイドFIRE(配当+月 12 万労働)3.5%約 4,458 万円

新 NISA(2026 年)の非課税効果: 配当課税 20.315% が免除されるため、NISA 口座内の高配当株は実質的な利回りが約 25% 増加します(3.5% → 約 4.4%)。NISA 生涯非課税枠 1,800 万円をフルに活用すると、必要資産を 1,000〜2,000 万円分圧縮できる計算です。


⏰ 「辞めるタイミング」の判断基準

3 人のプロファイルを横断すると、会社を辞めるタイミングの共通点が見えます。

✅ 辞めて良いサイン

  1. 配当収入が 12 か月以上、実際の生活費を安定してカバーしている(実績ベース・シミュレーションではなく)
  2. ポートフォリオ内に業績不安定・高配当性向の「危険銘柄」が含まれていない(減配リスクを確認済み)
  3. 退職後の社会保険料(国民健康保険・国民年金)を試算済みで、配当から払える
  4. 半年分以上の生活費に相当する現金(流動性資産)を別途確保済み
  5. 配当+副業(サイドFIRE の場合)の収入が、勤め先での手取り収入の 80% 以上に達している

❌ まだ辞めない方が良いサイン

  1. 「来年の配当予想」だけで計算している(増配前提・株価上昇前提の楽観試算)
  2. NISA 口座への毎年の拠出が給与に依存している(現金フローが給与に縛られている)
  3. 配当の 5 割以上が 1 業種・3 銘柄以内に集中している(セクターリスク大)
  4. 住宅ローン・子どもの教育費など、固定大型支出の終了時期が見えていない
  5. 「嫌いな仕事から逃げたい」だけが動機(資産形成の計画が甘いまま辞めると追い詰められる)

⚠️ FIRE 後のリアルな落とし穴

3 人の公開発信から共通して読み取れる、FIRE 後の「計算と現実のギャップ」を整理します。

落とし穴①:社会保険料が思ったより高い

会社員は健康保険・厚生年金の約半額を会社が負担してくれていました。FIRE 後は国民健康保険+国民年金(第 1 号)を全額自分で払います。

  • 国民年金(2026 年):月 約 17,000 円(年 約 20 万円)
  • 国民健康保険:前年の配当所得に応じて変動(年 30〜80 万円が目安)

配当収入が年 200 万円の場合、社会保険料で年 50〜60 万円が飛びます。この計算をせずに FIRE した場合、「手取り配当が思ったより少ない」という落とし穴にはまります。

落とし穴②:減配・株価暴落でメンタルが崩れる

勤め先がある状態での含み損は「まあ給料があるから」と乗り越えられますが、FIRE 後は唯一の収入源がポートフォリオです。

  • 2020 年コロナショック:日本の高配当株の多くが一時配当カット
  • 2022 年急落:高配当セクター(通信・電力・金融)が大幅下落

ペリカンさんは「減配しても売らない精神的体力を作るために、銘柄選定基準(自己資本比率・連続増配・配当性向)を厳格にし続けた」と述べています。

落とし穴③:孤独感・社会的役割の喪失

おけいどんさんを含む多くの FIRE 達成者が言及するのが「無職と言いにくい」という心理的な難しさです。日本社会では「何の仕事をしているか」という問いに「投資家」と答えることへの抵抗感を持つ人が多く、FIRE 後に軽い副業・ボランティア・地域活動を続けている人が目立ちます。

三菱サラリーマンさんが農業・林業・除雪を選んだのも、「投資だけでは社会との接点が切れる」という意識からだと、ブログで述べています。

落とし穴④:配当再投資をやめると資産が目減りしていく

インフレ(物価上昇)が年 2% 続く場合、30 年後には現在の生活費は 1.8 倍になります。配当を全額使い切っていると、実質的な購買力(生活費をカバーする力)は年々低下します。

FIRE 達成者の多くが「配当の一部(10〜20%)は必ず再投資に回す」ルールを設けているのは、このインフレ対策です。ペリカンさんの配当が 6 年で 3.7 倍になったのは、配当再投資を継続したことが大きな要因です。


✅ FIRE 投資副業のメリット・デメリット


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まとめ:FIRE で会社を辞めた 3 人から学ぶこと

三菱サラリーマンおけいどんペリカン
FIRE 年齢30 歳47 歳50 代前半
達成資産7,000 万円1 億円1 億円
FIRE タイプフルFIRE → サイドFIRE的サイドFIRE配当FIRE + 優待
FIRE 後の変化2 億円に成長(2026 年 2 月)配当 120 万 → 180 万に拡大配当 200 万 → 751 万に拡大
成功の核心給与の 80% を高配当株に投下 + 再投資継続年収 400 万から 23 年の地道な積み立て銘柄選定基準の厳格化 + 優待活用

3 人に共通するのは 「辞めた後も投資をやめなかった」 ことです。FIRE は「辞めてゴール」ではなく、「辞めた後も複利を回し続けるスタートライン」です。

配当収入で会社を辞めることは、達成難易度の高い目標です。しかし三菱サラリーマンさんのように「30 歳・7,000 万円でスタート可能」という現実もあります。必要資産は生活水準とFIRE タイプによって 3,000 万〜2 億円と幅があります。まず「自分はどのタイプのFIREを目指すか」を決め、高配当株の銘柄選定基準NISA 活用法から実践を積み上げてください。

出典・参考情報

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